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目的と目標

確定申告や平昌オリンピックもあり、ブログの更新が出来ていませんでした。

今日は、オリンピックで感じた部分を、私たちの仕事に関連してブログを書いてみようと思います。

 

オリンピックに出場するトップアスリートたちの活躍は、感動なくして見る事が出来ません。

何年間もオリンピックで納得のいく結果を出すために、様々なものを犠牲にしてまでも

努力を積み重ねてきた現実が伝わってきます。

思い通りの結果が出る人もいれば、残念ながらそうでない人もいる。

スポーツはそれだけ過酷でもあり、有無を言わせぬ厳しさがある。

だからこそ、応援している側は、感動し熱狂するものだと思います。

 

最近のアスリートの意識が以前と比べてかなり変わってきたのではないかと感じています。

以前と言っても、具体的にいつからと言う根拠は無いのですが、はっきりと記憶に残っている事で言えば、

北京オリンピックを目指していた、マラソンランナーの高橋尚子さんの記憶がはっきりと残っています。

高橋選手は、オリンピックの最終選考会である、名古屋国際女子マラソンで、オリンピック最後のキップ

を手に入れるべく、名古屋の街を走った。

 

しかし、残念ながら途中で失速し北京オリンピックのキップを手に入れる事は出来なかった。

レース直後、アナウンサーが「引退ですか」という心ない質問を投げた時、高橋選手は、

「もう少し走らせてください」と回答をした。

さらに、アナウンサーは「それでは、次の目標は何ですか」と追い詰めるような質問に、少し腹立たしさを感じたのだが、

高橋選手は、笑顔で「私を今まで応援してくれた方々に、頑張れば夢は叶う、という事を理解してほしいから」

と答えたのを明確に覚えている。

 

私はこの答えを聞いたとき、高橋選手はオリンピック出場が彼女の目的ではなく、一つの目標に過ぎないのではないか

と感じた。

高橋選手が多くのものを犠牲にしてまで続けてきた努力は、今まで応援してくれた人たちへの感謝ではないのか、

と感じた瞬間だった。

 

今回のオリンピック、メダリストのインタビューを聞いても、これに似た回答が多いと感じるのは、私だけだろうか。

個人種目であろうと、団体競技であろうと、競技は一人だけでチャレンジするものではなく、必ずチームが

存在している。

メダルを取った瞬間に、チームに対して感謝の意を伝え、全員で獲得したメダルであると答えるアスリートが

多くなっているように感じる。

また、出場する限りは勝ちたいという気持ちが無ければ勝負にはならないが、今まで積み重ねてきた努力を信じ、

最善を尽くせば結果はついてくる、という発言も多くなってきているようだ。

 

勝ち、敗けだけに拘り試合に挑むのと、自分を信じ最善を尽くせば自ずと結果はついてくる、という考えでは

どちらが精神的に有利に働くのだろうか。

私は、中学生から大学まであるスポーツを続けてきた。

長男の部活動も、中学・高校の6年間、欠かさず応援を続けた経験から、後者の方が精神的にも、重要な場面

で攻める姿勢が取りやすいのではないかと感じている。

勝ちにこだわると、どうしても重要な場面で守りの姿勢になり易い。

オリンピックの特性上、国民の期待を一身に受けて競技に集中する事もあり、どうしても勝ち・負けにこだわる

ケースがあるように思うが、観戦者である国民も、この辺の理解が進んだものと理解している。

 

仕事においても、同じことが言えるのではないだろうか。

若手営業担当者に、「貴方の部門の目的は何か」と聞くことがある。

「それは数字を上げる事です」と答える営業担当者が意外に多い。

決して、間違っているという訳ではないが、目的と目標は明確に分けた方が良いと思う。

数字を上げるのは、目標であり、目的は企業の存在価値であることを認識すべきである。

アスリートと同じように、目的が明確になった組織は強く、重要な局面でも頑張りが利く。

 

今回のオリンピックは今日現在、未だ熱い戦いが続いているが、新しい心に残る言葉があった。

スケートの小平選手の「正しい事は一つではないという事が解った」という言葉である。

 

オランダに武者修行に出た際、スケーティングフォームや理論には、違った考え方もあり、自分に合った

フォームは唯一、今実践しているものが正しい訳ではない、という話だった。

何とも奥深い、素敵な気付きでしょうか。

 

私たちビジネスに係わるものも、参考にしたい言葉である。

 

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コメント: 2
  • #1

    こうさん (土曜日, 24 2月 2018 08:26)

    数字を追いかけると、数字は逃げていきますからね…

  • #2

    Yamatoコンサルティング (土曜日, 24 2月 2018 23:58)

    こうさん
    おっしゃる通りですね。
    高校生の息子によく言いました。
    勝ち負けにこだわるのではなく、勝つために何をすべきかにこだわれと。
    高校生の親は、初めての経験でしたが 笑